おはようございます。
東京都内で行政書士事務所を営む倉橋 尚人と申します。
遺言について悩んでいる人は、遺言を残す人に限られません。
スムーズに相続できるように「親に遺言書を残してほしい・・・」と思っている方も多数いらっしゃいます。
しかしながら亡くなった後のことを依頼するために二の足を踏む人がほとんどです。
そこで遺言書を書いてもらうための注意点やスマートな依頼方法を解説していきます。
どうやったら書いてもらえるか!?
近年では遺言書の重要性が広がりつつあります。
『遺言書を残した方が良い』と認識している方は増えてきていますが、親や配偶者にどのように遺言を書いてもらうか悩んでいる人も増えています。
遺言書を書かない人の意見は「揉めるほどの財産がない」「仲の良い家族だから心配ない」ということを言います。
しかし、裁判所の調査では財産額1,000万円以下での相続争いが約30%、1,000万円から5,000万円以下での相続争いが約40%となっています。
財産額5,000万円以下での相続争いが大半を占めていることがわかります。
遺言書の重要性を理解してもらうことが重要となります。
遺言書があれば手続きがスムーズ
前述のとおり、財産が少なくても揉めるケースは多くあります。
実際の例として預貯金200万円の取り分を兄弟3人で取り合っていたケースの相談を受けたこともあります。
特に父(もしくは母)が亡くなり、その後母(もしくは父)が亡くなった後の相続、いわゆる『二次相続』であればより争いとなるケースが多くなります。
両親の一方が亡くなった場合は、もう一方の親の手前、不満を我慢していることは多々あり両親ともに亡くなった場合は我慢をする必要がなくなり兄弟同士で不満をぶつけあうことになります。
そのため遺言書は早めに準備することが大切です。
家族の仲が良く「揉めない」だろうと考えていても、遺言書があれば相続手続きがスムーズに進むため利点があります。
理想的な遺言書
親や配偶者が亡くなった時のことを考え、相続に対して不安に思っている人も多いでしょう。
しかし強く「遺言書を書いてほしい」と訴えても、気持ちが後ろ向きになったり、「死ぬことを望んでいる」と思われかねません。
理想は気持ちよく遺言書を作成してもらうことです。
考え方を少しづつ変えてもらう
相続について理解を深めてもらうことが重要となります。
遺言書セミナーやエンディングノートセミナーに一緒に参加して考えに変化が出てくれば一歩前進です。
遺言書がないことで、「財産を分割が難しい」「うまく分割協議ができるか心配」など考えてもらうことで気持ちが変わってきます。
気持ちよく遺言を書いてもらう
自然に「遺言が必要」と思ってもらうことが大切です。
家族の状況や親(配偶者)の性格を踏まえ、様々な切り口はあります。
まだまだ元気で遺言なんて考えられない方もいると思います。
しかしながら元気なうちに遺言を残して、余生を不安なく楽しくすごしてもらいましょう。
遺言があったとしてもその財産を使うこと、売ってしまっても問題ありません。
(遺言を撤回したとみなされるのみ)
人生の最後に大切な家族に対して、感謝の気持ちを表すために遺言を書くことの重要性を自然に、さりげなく伝えることです。
場合によっては、ご自身で遺言を作成してその重要性を親や配偶者に知ってもらうことでも良いかもしれません。
まとめ
遺言を書いてもらうことについて説明しました。
元気な方に対して親や配偶者に遺言の大切さを知ってもらうことは難しいことかもしれません。
しかし親や配偶者のことをよく理解しているのであれば、自然な依頼の仕方が見つけられるでしょう。
もし上手にお願いすることが難しければ、法律専門家へ相談することも重要です。
様々な経験則から的確なアドバイスを得ることができます。
↓↓↓個人的にご相談されたい方はこちら
コメント